西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています

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2006年08月30日 (水) | 編集 |
cancercenter.jpg


注:写真はこちらのページからお借りしています

築地にそびえ立つ国立がんセンター中央病院。今更言うまでもないが、がんに罹った人であれば誰しもが通いたいと思う、日本最高のガン治療専門病院である。1/26の記事に書いたように、もちろんかつては私もここに通えることに喜びを感じ、この建物を見上げながらこの病院に誇りを感じていた。しかし今は同じ建物を見上げても、印象がまるで違う。あんなにりっぱで誇り高き病院に見えていたのに、今となってはりっぱなだけの、まるで無駄に金をつぎこんだ田舎の警察署の建物のような印象だ。

最初からかなり辛口批評になってしまったが、もちろんがん治療、特にその中でも技術面では国立がんセンターを高く評価している。やはり手術や化学療法を受けるのであれば、今でもがんセンターに通いたいと思っている。私が言いたいのは、治療メニューが充実していないことと、緩和ケアだけをしていない点だ。昨日緩和ケアについて書いていて、がん仲間のHさんががんセンターを追い出されたことを思い出したのだ。悲しい事実だが、Hさんは抗がん剤が効かなくなったため、緩和ケアへ移行することになったのだが、がんセンターでは化学療法などを行っている患者に対する緩和ケアは行っているが、緩和ケアだけは行っていないため、他の病院を探すように言われたのだ。まったく別の話だが、私の点滴による抗がん剤投与のときもそうだった。がんセンターではやってくれなかったので聖路加へ行ってやってもらったのである。

そもそも「ガンの治療」とは何なんだろうか?国立がんセンターを見る限りでは、積極的治療、しかも”西洋医学の治療”だけががん治療になっているようだが、私は緩和ケアもりっぱなガン治療だと思う。確かにガンの研究者にはあまり興味の沸かない分野かもしれないし、”治療”という意味では緩和ケアは治療ではないのかもしれない。しかし、治療することだけがガン患者のケア及び助けになることではないはずだ。しかも最近では、緩和ケアは何も痛みが出てからとか、抗がん剤が効かなくなってから必要となるものではなく、ガンと診断されたその日から必要だと言われているぐらいのものである。そのぐらい患者にとってはものすごく重要なものなのである。

それが他の病院では提供されているのに、いやしくも「国」が運営している日本一の病院で行われていないというところに、私は憤慨しているのである。国立がんセンターのHPを見てみたら、次のように書いてあった。以下は、HPに掲載されていたものをそのまま抜粋したものである。
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国立がんセンター中央病院の理念・基本方針

[理念]
がん征圧のための中核機関として
科学と信頼に基づいた最良のがん医療を推進する。

[基本方針]
1 患者さんの権利を最優先し、最善のがん医療を実践する。
2 がん克服に向けて新しい医療の研究開発と普及を行う。
3 教育、研修を通じてがんの最新医療の普及に努める。
4 がんに関する医療情報を国内外に向けて積極的に提供する。
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まさにここに「最良のがん医療を推進」と書いてあるではないか!そう、がん治療ではなく、ガン医療なのだ!なのに、どうも現状を見るにつけ、基本方針の2番ばかりに注力してしまっているようだ。つまり、研究に熱心になるがあまり、研究対象にならないものを切り捨てるという体質になってしまっているのだ。
どうか、Hさんの気持ちを考えて欲しい。私は自分の意志でがんセンターを去っていった人だからいいが、Hさんはがんセンターを信じ、すべてを任せて来た人である。その人に対して、他の病院を探せとは何事か!最後まで面倒を見るべきなのではないか!!??

やはり「最高」という称号を得ているのだから、せめて西洋医学の範囲でかまわないから、他の病院で行えるようなことはすべて行えるようにして欲しい。いろいろと病院の事情、国の事情などもあるのだろうが、とにかくもう少し「ガン医療とは」という基本に立ち返り、カバーする範囲を広げるべきだと思う。そして緩和ケアに積極的に取り組むべきだと私は思うのである。
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テーマ:ガン治療
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
この記事へのコメント
国立がんセンター
こんにちわ。
毎日blogを読ませていただいています。母は昔、聖路加を卒業して、看護師をしていました。私は、そちらで長男を出産しました。がんの家系なのか、身内にがん患者がたくさんいます。

梅澤先生が、blogで、国立がんセンターの利用方法について書いておられましたよ。
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-215.html

8月31日の読売新聞・医療ルネッサンスに、「神経ブロックで直腸がんの肛門部の激痛も取ることができる」という記事が載っていました。
2006/08/31(Thu) 14:19 | URL  | 08355(おばさんごーごー) #mqm/U1O.[ 編集]
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2006/08/31(Thu) 21:37 |   |  #[ 編集]
確かに築地には無いけれど
がんセンターの東病院にはあります。機能分担してます。築地にも作れ?国は、予算カットでなかなか作ってくれないでしょう。建物が出来ても今のスタッフの人数では無理です。雇う予算なし。病棟も満室、建て増しの場所も予算もなし。押し寄せる急性期の方への対応で手一杯。もし築地で緩和やり始めても、希望者殺到で入れた人、入れなかった人、で不満爆発間違いなし。他に都内にたくさん緩和の病院はあるのだから、がんセンターにこだわる必要なし。そんな贅沢言ったら、緩和医療?それなに?な、地方の患者さんに怒られると思います。がんセンター中央病院は、急性期病院。入院待ち、手術待ちの患者さんは緩和病棟作るより、さっさと入院させろ、自分の番はまだか、というでしょうね。たくさんの人に治療の機会を、となると築地に緩和はまだまだできないでしょう。
2006/08/31(Thu) 22:22 | URL  | ルベド #-[ 編集]
病院は病状に合わせて選ぶもの
急性期の患者さんが望む治療と緩和ケアはまるっきり別ものです。

緩和ケアには、そこに見合った医療スタッフ
が必要になってくるんじゃないんでしょうか。
国立がんセンターのような病院では、その部分を充実させるのは、今の医療制度でははっきり言って無理。
その病院がどのような病院かを見極め、自分がやりたい治療を探し自分が医療に対して何を求めるのかよく考え、それに見合った病院を探すのが得策と思います。

その医療施設の考えもありますし。
がんセンターから他の病院を探せと言われたとかでショックを受ける必要はないのではないでしょうか。
田舎に住んでおりますが、↑さんの言う通りです。

世の中には先端医療を受けたくても受けれない人が沢山いるのですから。
がんセンターはがんセンターの役割がありますから。

今の時代、どんな病気でもそうなのですが、トータルで一つの病院で治療が終わる時代は終わってしまったのではないでしょうか?
都市部であろうが地方であろうが医療従事者の数は減っているのですから・・・・
2006/08/31(Thu) 23:53 | URL  | 通りすがり #-[ 編集]
僕の嫁は再発の癌を別の病院でなかなか扱っていただけない状況だったのを国立がんセンター積極的に見ていただき非常に感謝しています。不可能かもしれなかった切除術も無事成功しました。この病院での治療を心待ちにしている患者さんがたくさんいることを考えると優先順位をつけてここでしかできないこと、ここがやるべきことをすることで救われる方が増えるのではないでしょうか?患者の側もそれを踏まえてある意味の覚悟と他の患者さんへの思いを持って病気に向かい合うことも大切だと思います。
2007/03/28(Wed) 11:29 | URL  | 通りすがりその2 #-[ 編集]
通りすがりその2さん、こんなに昔の記事を読んでくださってありがとうございます。そして奥様の手術が成功してよかったですね。
ただちょっと誤解があるようなので一言(^^)。私はがんセンターを批判しているのではありません。国を批判しているのです。がんセンターのお医者さんや看護師さんたちは、与えられた枠の中で一生懸命に努力し最高の医療を提供してくれていると思っています。

通りすがりその2さんがおっしゃっていることは、現在の状況をそのまますべて受け入れた上で出てきたご意見で、その場合は私もその通りだと思います。しかし私が言っていたのは、その前段階、つまり現在の状況を変えるべきだということなのです。
優先順位をつけて・・・とおっしゃられていますが、それは裏を返せば下の順位をつけられた人は切り捨てられるということです。私はこの切り捨てられる人が存在し、それをしょうがないものとされていることが問題だと思っています。もちろんすべての人を救うことは不可能ですが、できるだけ切り捨てられる人を少なくし、一人でも多くの国民(この場合は患者)が救われるようにするのが国立の役割で、民間と違うところだと思うのです。国にもいろいろな事情があるのは分かるのですが、今の状況はあまりにも国の事情を押し付けすぎで、国民(=患者)が我慢を強いられすぎているように感じるのです。
2007/03/28(Wed) 14:09 | URL  | みづき #-[ 編集]
そういうことですか。なかなか文面からだと真意をつかむのは難しいですね。お医者さんたちも切り捨てないですむなら全員を救いたいと思っていると思います。しかし・・・ね・・・国が悪い!!いずれにしても闘病大変なことです。がんばってください。
 うちの嫁さんはまだ入院中なのですが、02年29歳で最初の大腸癌。当時余命6ヶ月の宣告をうけました。しかし復活(正確には復活に向けて再発と闘病中か)子供も作り術後5年生存率200%の女です。とにかくこのブログを見つけたのは昨日ですが今後も応援してますから。お互いがんばりましょう!
2007/03/28(Wed) 22:05 | URL  | 通りすがりその2 #-[ 編集]
ガンと闘病しながらの妊娠、出産、そして現在は育児中・・・とすばらしいですね!!それだけパワフルで前向きな方ですから6ヶ月の余命宣告も跳ね除けることができたのでしょう。私も見習ってがんばります!今後ともよろしくお願いします!
2007/03/29(Thu) 00:20 | URL  | みづき #-[ 編集]
緩和ケア問題
どこの病院でも全部揃っているのが「正しい」という考えもありますが、
特定の機能に特化した病院もあっていいと思います。
もともと、築地の国立がんセンターは癌研から人材を引き抜いて「癌治療」「癌を叩く」という趣旨で作られた病院です。
私としては曖昧になんにでも手をだして、特徴のない病院になることはかえって「医師の流出」を招きかねないので、頑固に今まで通り「癌治療」に特化した病院でいて欲しいです。

となりにまったく別に「国立緩和医療センター」を作るのであればそれは大賛成です。
2007/07/19(Thu) 19:16 | URL  | 緩和ケア問題 #qbIq4rIg[ 編集]
受け入れのハードルが高い
受け入れの基準が高く最後の頼みの綱だったのに健常者およびそれに近い患者しか治療が出来ないと言われ、しかも治療は2ケ月後との事。初期段階では他の病院でも十分では?最高と言われる病院なのか?リスクのある患者は切り捨て?落胆して帰って来ました。
2012/12/17(Mon) 00:44 | URL  | 救いの手を求めて #SFo5/nok[ 編集]
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